ちょっとした質問をTwitterで実施してみました。

結果は以下の通りです。

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私ことHaLucinaが紳士ではないと66%の人に否定されました。

これは納得いかないですね(';')

私のような人物が紳士じゃないという人達と共に『紳士とは何か?』について考察していかなければならないと思い立ち、今回このような記事を書くことにしました。

66%の人たちは絶対に読んで下さい(';')

 

 

 

紳士の定義とは

まずは紳士という単語について深く考えてみましょう。

紳士という単語で検索すると『階級や身分』に関することばかり書かれています。

どの辞典にも2番目には『礼儀正しい振る舞いが出来る男性』と紹介されています。

世界大百科事典 第2版の解説

今日では身だしなみのよい上品な人を広くさすが,本来,搢(縉)(しんしん)という中国語からきており,搢紳の士を略したもの。搢(縉)は挿,紳は帯を意味し,官位にある者の象徴である笏を帯に挿していた官吏の代称であったが,近代日本ではジェントルマンgentlemanの訳語として,1879年ころから使われはじめ,やがて定着した。明治初年にはこの言葉はヨーロッパでも特定の身分層をさす概念から,粗野な振舞いのない穏やかで洗練されたマナーの,比較的上層の士を意味する概念になっていたが,日本でも,たとえ官尊民卑の風潮があるとはいえ,四民平等の時代に対応して,上流の官員商人の双方を一括して呼ぶ適当な言葉として登場,とくに商人については〈紳商〉と呼ばれた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

 上流社会の男性。 「 -貴顕」
 上品で教養があり礼儀正しい男。ジェントルマン。
 成人男性の敬称。 「 -用靴下」 〔英語 gentleman の訳語。「米欧回覧実記」(1877年)にある。本来は「地方にいる官吏・退官した人」の意〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

性質や品行が正しく、礼儀に厚く、学徳の高い貴人の称。「縉紳(しんしん)の士」の略で、「縉」は差し挟むこと、「紳」は衣冠束帯の大帯(おおおび)の意で、官位の高い身分ある人は、礼装の際に笏(しゃく)を大帯に差し挟んだところから、貴人の称となった。転じて、英語のジェントルマンgentlemanの訳語として、淑女(レディーlady)の対語となり、上流社会や地位、財産のある男性をいい、さらには、知性や教養が豊かで、礼節や信義をわきまえた男性一般の称となった。[宇田敏彦]
https://kotobank.jp/word/%E7%B4%B3%E5%A3%AB-537577
 

 

英語で紳士の意味を持つ ”Gentleman” も、昔は階級を表す言葉として使われていたと様々なサイトで書かれています。

紳士の歴史を掻い摘んで見てみると『昔は単純に階級を表していた』『転じて、今日では礼節のある男性のことを指す』ということです。

ところで私も初めて知ったのですが、実は日本語の ”紳士” の語源は中国』から来たものでした。

先ほどの文章は、日本の帯と中国の帯の違いについてこう続いている。
中国の帯は「紳」といって、前に長く垂らして結んだものである。

りっぱな帯をしめている人間が、紳士といったのだ。日本でもはじめは前に垂らしたが、しだいにうしろにまわって、現在ごらんのとおりのものと相成った。

「日本的 中国的 (陳舜臣)」

 

日本の着物の帯は後ろで結ばれている。 でも中国の着物の帯は、前で結ばれていたのだ。 たしかにさっきの「飛鳥美人」の着物は、日本風というより中国的だ。

この帯を中国語で「しん」という。

しん【紳】

昔、中国で、高位高官の人が礼装に用いた幅の広い帯。おおおび。

デジタル大辞泉の解説

 

この紳をすることができたのは限られた高い身分の人だけ。 中国ではそうした人を「紳士しんし」とよんでいた。 紳士とはもともと中国の支配者階級をあらわす言葉だった。

 

「紳士」という中国語は「縉紳の士」という言葉を略してできている。

紳士

「縉紳(しんしん)の士」の略で、「縉」は差し挟むこと、「紳」は衣冠束帯の大帯(おおおび)の意で、官位の高い身分ある人は、礼装の際に笏(しゃく)を大帯に差し挟んだところから、貴人の称となった。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

引用:https://yukashikisekai.com/?p=26828
 

 

このように日本語の ”紳士” という単語は、主に階級を表す言葉として伝わり誕生したということです。

ところが、”Gentleman” という単語を『Oxford English Dictionary』で調べた際、その語源について面白いことが記述されていました。

Origin

Middle English (in the sense ‘man of noble birth’): from gentle + man, translating Old French gentilz hom. In later use the term denoted a man of a good family (especially one entitled to a coat of arms) but not of the nobility.

由来 中世英語(「高貴な出生の人」という意味):穏やかな+人から、古フランス語gentilz homを翻訳したもの。 後の用法では、貴族ではなく、良家(特に紋章を持つ資格のある人)の者を指す。

https://en.oxforddictionaries.com/definition/gentleman
 

 

本場の紳士、つまり ”Gentleman” とは、元々は昔のフランス語が由来であり、その原点は穏やかな人』を指していました。

つまり穏やかな人』であることが本来の紳士の定義と言えるでしょう。

 

 

紳士的黄金律

さて、紳士という言葉の正体がわかったところで、ここからは『穏やかな人』に着目していきます。

改めて『穏やか』の意味とは、どのようなものか。

[形動][文][ナリ]《形容動詞「おだ(穏)い」から派生した「おだいか」の音変化》  静かでのどかなさま。安らか。「穏やかな天気」「世の中が穏やかだ」  気持ちが落ち着いていて物静かなさま。「穏やかな人柄」「穏やかに話し合う」「心中穏やかでない」  極端でなく、人に受け入れられやすいさま。穏当。「新制度へ穏やかに移行する」「こう言っては穏やかでないかもしれないが」 [派生]おだやかさ[名]

引用:https://kotobank.jp/word/%E7%A9%8F%E3%82%84%E3%81%8B-452865

 

 

上記引用のように『落ち着いていていること』『静かな様』『穏当』などなどの意味があります。

しかしながら、この言葉の通り最初から穏やか、あるいは今後の人生でも終始穏やかな人物になるためにはどうしたら良いか。

むしろ、紳士はどのように生まれるのかご存知でしょうか。

まず、穏やかな人になるためには、より穏やかな存在と触れ合う必要があります。

 

その偉大な存在こそ『おっぱい』なのです。

お子さんを育てた経験のある方であればご存知でしょう。

赤ん坊が穏やかな時というのは、おっぱいを与えている時が多かったのではないでしょうか。

 

赤ん坊は、この時の経験により『ああ、なんと優しい心地なのだろうか』と学習していきます。

おっぱいに触れて自らが穏やかな心を知り、穏やかさを知ることで包まれるような心地良さを経験します。

この包まれるような優しさを経験することで、人に優しくすることの大切さを学びます。

 

その後、おっぱいという素晴らしい存在に巡り合ってから10数年経つと、男児は再びおっぱいを求め始めます。

この時期の男児がおっぱいを求める原動力は、決して発情期だけが理由ではありません。

もう一度あの心地よさに触れたいという秘めた芯の強さを覚醒させる時期でもあるからです。

 

秘めた芯の強さによって『どうしたらまたあの心地よさにたどり着けるのか』というブレない行動を構築していきます。

そして男児はたどり着きます。

心地よさを求めるならば、自身も心地よい人間であるべき』と。

 

すなわち、これは男性が女性に対するマナーを覚える最大のきっかけになるのです。

具体的には

  • 重い荷物を率先して持つ
  • ドアを開けて先に通してあげる
  • 知らない間に会計を済ませる などなど
たとえ行動の原点におっぱいという目的が隠れていようとも、ここから男性はレディーファーストの土台を自ら築き上げていくのです。

 

こうしていくうちに『穏やかで気配りができる人間が女性に心地よさを提供できるのか』という頂きへ到達します。

その後、ゆくゆくは女性からOKを貰い(なんのとは言わない)、良い関係を築き上げいき、最終的に再びおっぱいへと辿り着くのです。

 

これまでの話をまとめると

おっぱいに触れる ⇒ 穏やかな気持ちになる ⇒ 再びその心地よさを求める ⇒ その為に自らがそれを得るに相応しい人間となる ⇒ 紳士となる ⇒ おっぱいに触れる ⇒ ……

 

おっぱいを求めるからこそ『穏やかな人物になろう』というきっかけも生まれ、更には実際に穏やかの原点であるおっぱいに触れ合うことで初心を忘れないというサイクルが誕生します。

これが『紳士的黄金律』というものの存在(今、命名しました)であり、紳士が出来るまでの工程です。

 

村上春樹さんの小説『ノルウェイの森』の中で、紳士とは何かを綴った一節があります。

「ねえ、永沢さん。ところであなたの人生の行動規範っていったいどんなものなんですか?」と僕は訊いてみた。

「お前、きっと笑うよ」と彼は言った。

「笑いませんよ」と僕は言った。

「紳士であることだ」

僕は笑いはしなかったけれどあやうく椅子から転げ落ちそうになった。「紳士ってあの紳士ですか?」

「そうだよ、あの紳士だよ」と彼は言った。

「紳士であることって、どういうことなんですか?もし定義があるなら教えてもらえませんか」

「自分がやりたいことをやるのではなく、やるべきことをやるのが紳士だ」

 

 

おっぱいを求めている姿は、一般の方からしたらやりたいことをやっているようにしか見えないのかもしれません。

しかし、紳士になるべく人間がおっぱいを求めているのは、必然的に『やるべきこと』というだけにすぎないのです。

 

 

マナーが紳士を作るんだ

最後に私の好きな映画から紳士について結論を述べていきます。

2015年に公開して大ヒットしたスパイ映画『キングスマン』をご存知でしょうか。

https://youtu.be/ohOnGe6Cha8

 

 

動画内でも出てきたハリーの台詞『マナーが紳士を作るんだ(Manners maketh man)』は、この映画の代表的なものです。

その後、主人公のエグジーに対しハリーは以下のような言葉をかけます。

"Now, my point is that the lack of a silver spoon has set you on a certain path that you needn't stay on. If you're prepared to adapt and learn, you can transform." (要するに、私が言いたいことはだ。 家柄がよくないために今は好ましくない環境にいるかもしれないが、自ら変化に適応し、学ぶ気持ちがあるならば、立派な人間に生まれ変わることが出来る。)
 

 

どこで生まれたか、家柄は素晴らしいのか、というのは関係ない。

自ら努力して得たマナーが立派な人間を作る、つまり『紳士』を作るのです。

マナーを身に着けようと努力をする者は、少なからず紳士の道を歩んでいるということに繋がります。

 

たとえそれが女性とお近づきになりたい』という動機からマナーを身に着けたとしても、それもまた紳士の道を歩んでいるということなんです。

つまり、『おっぱい』について考えると必然的に『女性』について考え、『女性』について考えると必然的に『マナー』を考え、『マナー』について考えると必然的に『紳士』へと至るということです

故にこの名言は『おっぱいが紳士を作るんだ』と言い換えても差し支えないと言えるでしょう。

 

私が常日頃からTwitterでおっぱいに関することを呟く理由は、もちろん紳士だから

むしろ紳士とは、常におっぱいと共にある存在なのです。

これにて『紳士とはなんぞや?』に対する考察と『HaLucinaは紳士である』という証明を終えます。

 

おまけ

紳士についてまとめられた海外のサイト