『どうぶつの森』のフータを尊敬する理由
https://hackheatharu.xyz/the-story-of-the-enemy-who-struggled-in-the-game/
前回『印象深い敵キャラ』についての記事を書きました。
その記事を書いている時に、ふと、尊敬できるゲームキャラは存在するだろうかと思い立ちました。
こうして考えてみた結果、1人頭に思い浮かんだキャラがいます。
それは決して強いキャラではなく、子供の頃の憧れだったキャラでもなく、ほのぼのゲーム代表『どうぶつの森』に登場するフータでした。
なぜフータなのかを語っていきたいと思います。
どうぶつの森とは?フータとは?
『どうぶつの森』自体を知らない方の為にゲームについて説明します。引用:https://www.nintendo.co.jp/ngc/gaej/game/index.html
タイトル ハード 発売日 国内累計販売本数 1作目 どうぶつの森 NINTENDO64 2001年4月14日 32万5466本(2001年時点) 2作目 どうぶつの森+ ニンテンドーゲームキューブ 2001年12月14日 64万1300本(2003年時点) 3作目 どうぶつの森e+ 2003年6月27日 21万3797本(2005年時点) 4作目 おいでよ どうぶつの森 ニンテンドーDS 2005年11月23日 526万9886本(2012年時点) 5作目 街へいこうよ どうぶつの森 Wii 2008年11月20日 126万197本(2012年時点) 6作目 とびだせ どうぶつの森 ニンテンドー3DS 2012年11月8日 452万本(2014年時点) 500万本(『amiibo+』、『ハッピープライスセレクション』との合算) とびだせ どうぶつの森 amiibo+ 2016年11月23日 36万5914本(2018年時点) 7作目 どうぶつの森(仮称) Nintendo Switch 2019年予定
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%B6%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%A3%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA
『どうぶつの森』とは、鬼畜たぬきからの借金を返済しつつ、様々などうぶつ達が暮らす村の住人として共に過ごし、ゲーム内で自由な暮らし楽しむゲームです。
ストーリーやラスボスといったクリア目的の要素が無いため、本当にプレイヤーが思うまま楽しむだけの内容になっています。
部屋の家具を揃えて憧れの自宅を再現するも良し。
どうぶつ達と会話したり、時にはおつかいを手伝うコミュニケーションを楽しむも良し。
魚・昆虫などを採集してコンプリートするもよし。
株(根菜)を買って一攫千金をするも良し。
楽しみ方はプレイヤー次第です。
タイトルによっては村長になって村の運営をしますが、概ねほのぼのライフを楽しむことが主軸です。
古い作品では基本1人プレイでしたが、現在ではオンラインを利用して他プレイヤーと交流することが可能となりました。
交流の幅が広がったため、マイデザインや村の景観にもプレイヤーが力を入れるポイントになった印象が私の中にありますね。
年内に『Nintendo Switch』から最新作が発売される予定だそうで、さらなる遊びの追加に期待しています。
ちなみにこのゲームは『映画化』されています。
年齢層低めのゲームという認識があったため内容を期待せず見たことがありましたが、わりと大人の方にオススメしたいです。
少なくともゲームファンも納得するような、ほのぼのしてるけど、ほのぼのストーリーとは思えない出来でした。
少しでも興味ある方は視聴しても損が無いとだけ言わせて頂きます。
さて、そのゲーム内で登場する『フータ』とは、どのようなキャラなのか。
フータは『どうぶつの森+』で初登場したフクロウです。
村に1つ存在する博物館の官長をしています。
博物館はプレイヤーが集めた魚・昆虫・絵画・化石を寄贈できる公共施設で、コレクション要素の1つとして追加されたシステムと言えます。
寄贈するときは、このフータに話かけて保管してもらう形になるのです。
ちなみに彼はフクロウという設定を活かされており、夜以外で博物館にいる彼の元を訪れると必ず立ったまま熟睡しています。
フータ『んぐご・・・・・・ はっ! 失礼しました』
というやり取りは、どうぶつの森プレイヤーからしたら定番と言えるでしょう。
フータのどこを尊敬しているのか
さて、そんなフータのどこを尊敬しているのか。彼は博物館の館長という立場上、当然ながら博識です。
特に考古学を専攻しているらしく、化石を寄贈する時にその知識を遺憾なく発揮してくれます。
【フタバスズキリュウ寄贈時のセリフ】そもそも フタバスズキリュウは ですね、
きょうりゅう時代の 終わりごろを 生きた
動物なんですが、きょうりゅうではなく、くびながりゅうの 仲間っス
今から 35年ほど前に、当時、高校2年生だった
スズキ という人によって 化石が 発見されたから、
こういう名前が つけられたんだそうっス!
いつか わたくしも スゴイ化石を 発見したいっスよー!【ウンコのかせき寄贈時のセリフ】
そもそも ウンコのかせきはですね
情報の 宝庫なんス
どんな物を 食べていたか だけでなく、
たとえば 草食りゅうの ウンコの中に、小石が 入っていることから、
草食りゅうは しょくぶつと 小石を まる飲みして、
体の中で すりつぶして 消化していたのが 分かったり
・・・ホント すごいっスよ!
このように寄贈品を贈るたび、ちょっとした知識を教えてくれるのです。
もちろん、化石以外の寄贈品でもちょっとした知識を語ってくれます。
そんな彼ですが、実は虫が大嫌いなのです。
触ることは絶対に出来ないし見るのも嫌い、そんなレベルです。
しかし、嫌いな癖に彼は虫に対する知識も豊富なのです。
最後に『ああ、キモチワルイ・・・』と呟くのもフータの定番と言えます(例外もあります)。
【ギンヤンマ寄贈時のセリフ】トンボが タマゴを 水中に生むのは
ご存知ですよね?
そこから かえった ようちゅうが
「ヤゴ」というんですけど、
コイツがまた グロテスクで・・・
って、変なコト 思い出させないで下さいよ
ああ、キモチワルイ・・・【モルフォチョウ寄贈時のセリフ】
そうそう、モルフォチョウを ひょうほんにするなら 体を 取り除いた方がいいですよ
でないと 体内のアブラが しみ出て、 羽の色が 変わってしまうんです
ムシのアブラ・・・ 自分で言ってて
ああ、キモチワルイ・・・【ゴキブリ寄贈時のセリフ】
コケーー! コッコッコ!
ちょ、ちょっと! やめて下さいよ!
いきなり ゴキブリを出すなんて!
思わず 鳴き声を まちがえちゃったじゃ ないですか!
しかし なんでゴキブリが
コレクションの 対象になっているのか、
全く 理解不能ですよ!
フータの尊敬できるところは『嫌いなものに対する姿勢』です。
本当は見たくもない、触りたくもない、関わりたくもないというものに対しても知識として向き合っている部分が凄いと思うのです(ゴキブリすら受け取りを拒否しないし)。
普通、嫌いなものに対して知識を付けようと思わないじゃないですか。
嫌いなことを知ったところで何の役に立つの?という気持ちは私にもわかります。
本当は化石の勉強の方が楽しいでしょうし、後のシリーズでは化石鑑定士の免許を取得しています。
しかし彼は、だからといって昆虫を突き放すようなことをしていないんですね。
嫌いだけど、知識としてしっかり向き合っている。
苦手から逃げていないところが凄いと思うのです。
私は人生で苦手なことは避けるべきだという考えと軸を持っています。
苦手なことは無理に克服しようとも、好きにならなければならないとも思っていません。
ただ、フータのように向き合う努力は必要じゃないかなと感じるんです。
そんなフータの生き方が尊敬できるなと思いました。
特にフータが切っ掛けっではありませんが、向き合ってみた結果、意外となんてことなかったり、あるいは世界が広がったという可能性も大いにありえます。
私の場合、このブログがそうでしたね。
『好きじゃなくてもいいから向き合う努力だけは試してみよう』というのは大事だと思います。
1度くらい『ああ、キモチワルイ・・・』と思いながらも物事に挑戦してみても良いのではないでしょうか。
何事も挑戦だとフータを見て感じます。
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