ある日、動画編集についてこんなツイートをしました。

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動画編集って文字入れるだけでも時間が掛かる作業だなぁと感じるようになったのは自分自身で作るようになってからでした。

字幕を入れるだけでも考えることは多くて

  • どんなセリフにしようかな
  • 文字の大きさとかこれでいいかな
  • この映像や音声のタイミングに合わせて表示したいな

などなど、セリフ1つすぐ付けられるものじゃないと考えています。

変にこだわっているだけだと指摘されれば否定できませんが、どうせ見るなら気持ちよくハマったタイミングの動画を作りたいし、見てもらいたいと思うのが動画制作者共通の想いではないでしょうか。

そんな時Youtuberは動画作成を委託しているという話を思い出したのですが 「動画編集代行っていくら貰えるんだろうか?」 という疑問が浮かびました。

昨今「文字媒体よりも動画が主流になってくる!」という声を上げるインフルエンサーなんかも多く、動画を撮るだけではなく編集スキルの需要も上がってきたイメージがあります。しかし、Youtuberのような人たちからしたら編集なんてせず早く次のネタを撮っていたいと考えるはず。

編集も好きなら別ですけど、そもそも作業としては非常にダルく長時間拘束されがちです。正直5分程度の動画作成ですら音を上げている私でも誰か代わりにやって欲しい。

というわけで、もし動画編集を代行してもらうなら報酬はいくらなのかという疑問を自分なりに調べてみることにしました。

目次

とりあえず相場は?

発注側の立場で考えれば個人事業主でも手軽な クラウドソーシング を利用するでしょう。

ということで大手サイト「クラウドワークス」と「ランサーズ」で検索したものが相場であると見てもいいでしょう。

各サイトで「Youtube 編集」と検索してみるとゴロゴロ出てきました。とりあえず最新10件を見てみましたが、結論から言うと 労働に対して対価が安すぎる と感じるものばかりでした。

以下はクラウドワークス系のサイトで2〜3件仕事を検索した際の内容を抜粋した画像です。

fig1

fig2

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上の画像のみで考えれば 動画1本あたり500〜2000円ぐらい、平均で1000円代が相場 と考えて良いでしょう。

しかしながら、単純に考えれば 動画1本の編集が1,000円/本とか割に合わないんですよ。時給で考えたら1,000円未満になるのがほとんどだからです。

文字挿入やカットは作業的に単純ですが、いくら5分くらいの動画とはいえタイミングの微調節やセリフの内容を考えて作業すると1時間じゃ済みません。エンコードや確認作業も含めれば2時間以上は確実に超えていきます。

100歩譲って素材を全部提供してもらってからの字幕挿入やカット作業だけなら納得出来るかもしれません。 「一緒に動画内容やサムネも考えようぜ!」っていう企画まで考えさせてこの値段は正直舐め腐っているとしか思えません。

しかし同時に、素人でも出来る仕事だからこんな価格設定という可能性も考えられます。というわけで動画編集を専門にする会社の料金価格はどうだろうとググってみました。

とりあえず以下のサイトが検索結果上位で表示されていた会社サイトでした。

このサイトでの参考料金は1本9,980円でした。クラウドソーシングでの相場を見たあとだと妥当な値段に見えます。

カット編集、アイキャッチ、エンディング画面などなどの制作も含めて10分以下の動画を委託できるようです。

ただまぁ、これは勝手な憶測ですけど、この手の会社って受注したらクラウドワークスで下請けに出すみたいなこともあるんですよね(先程のリンクの会社がそうだとは言っていないので誤解しないでください)。

もしそうなら最初からクラウドワークスで動画編集を頼んだ方が良いでしょう。

現役女子大生編集者の例?

「Youtube 編集」で検索していると怪しさ満点のサイトを見つけてしまったので、これも参考にしてみます。

要点を箇条書きすると以下の通り。

  • 時給制・・・1,000~1,500円が相場
  • 出来高制・・・3,000円~5,000円程度が相場
  • 有名YouTuberの場合は、YouTuberが所属している事務所で作業をすることが多く、殆どが時給制のアルバイト契約
  • 編集作業の難易度が上がれば相場以上の金額を受け取ることも可能で、1日1本ペースで作業をすれば10万円程度は稼ぐことができる
  • YouTuberの動画編集の副業をするメリットは、手軽に動画編集の経験を積むこと出来る
  • 一般的な映像編集には高いスキルが必要とされますが、YouTuberの動画編集は比較的簡単ジャンルなので、初心者でも2~3ヶ月動画編集の勉強をすれば副業として手軽に始めることが出来る
  • YouTuberの動画編集の副業は動画1本を編集するのに3時間かかることを前提に仕事に取り組まなければいけない
  • YouTuberの動画コンテンツは、癖やパターンがあり、「同じ人に長期で動画編集を頼みたい」というクライアントのニーズがある

などなど、まぁ半分ぐらい事実だろうなって内容が書かれていました。正直1日1本ペースで10万程度とか副業として手軽に始められるかといった点は疑問ですけど。

ただ、読んでみて1点クソだなと思ったところがあって

自分が7,000円で受けた仕事を3,000円で他の編集者に依頼すると、より稼ぐことが出来ます。 その場合は秘密保持契約書を必ず締結しましょう。

という、 動画編集の経験を積むオススメをしておいて横流しで稼ぐのを推奨する というのはクソだと思いますね。

結局は自分も編集めんどくさくて安い賃金で流している人も多いのでしょう。ゆえに下請けの下請けになって動画編集というジャンルの賃金が低く見積もられている気がしました。

海外では?

仮に日本の実情が上述した通りであるとするならば海外の委託相場はどうなんでしょう。とりあえず「youtube editor salary」あたりで検索し、以下の記事を参考に海外動画編集者の待遇を調べてみました。

かいつまむと皆こんな感じの答えでしたね。

  • 海外相場は30ドルくらい
  • クオリティを求めるならそれ以上を払う・払ってもらいたい
  • 提示した金額でイエスと言われた時、それがあなたの適正価格だ
  • 適正な給与を払うこと、そして両者が幸せになるラインを見つけることが何よりも大事である

多くの実況主は専属の編集者にいくら支払ってるの?

  • ビデオ編集者は経験上150ドル/時間。おそらく約12万ドル/年くらい。

編集できる人を探してるんだが、5分くらいのvlogでどれくらいの報酬を出すべき?

  • まともな編集者なら30ドルくらい
  • 相場は知らんが時給30ドルなら転職した方がいい
  • まともな労働者は一般的に30ドル/h前後ですが、凄いものを作りたい場合は60-85ドル/h支払うことになります
  • 85ドルとかまるで医者の給与だな

10~15分のYouTube動画を編集する場合、どのくらいの料金を請求すればいいのでしょうか?

  • 自分の時間に見合った料金を請求すべきです。 私は専門家として、そして家族やビジネスを持っている人として、自分の時間のために1時間75ドルまで稼ぐのに十分なことをしてきました。誰かが私に10-15分のYouTubeのビデオを編集するように頼まれた場合、私の時間の3時間を取ると推測したなら少なくとも200ドルを請求すると思います。

  • 私はあなたに100ドルを提供した場合はどうなりますか?あなたがそれにイエスと言う場合は、それがあなたのレートです。しかし、そうでない場合、満足させる数字は時間の経過とともに上がっていきますが低い報酬のため一生懸命働いたことを苦にせず幸せになれるのはどこでしょうか?その数字を見つけて請求すべきものです。クライアントがそれを払わないなら、そのクライアントのために働きたいとは思わない。自分を過小評価してはいけない。

  • 今8ヶ月以上YouTubeチャンネルのビデオを編集している私は、動画1つに$ 100を支払われる。 通常、約3時間かかります(時には少なく、逆にかかることも)。私の質問は、あなたは私が1つの動画を編集するために(時間給ではなく)いくら支払う必要があると思いますか?またはあなたが似たようなことをする場合は、どのくらい払って欲しいですか?

  • 編集はプロジェクトが数日または数週間に伸びるため、有効な時間単位レートを決めるのは難しい。唯一の例外は、フルタイムの仕事です(ほとんどの仕事は、正当な理由のために比較的低い時給を支払っています)。私のコストベースは30ドル/時のようなもので、もしその金額を請求してフルタイムになってしまった場合、その契約を覆します。したがって、私の時給は約$75-90であり、これで生計を立てることができます。

総評

  • 日本では時間単価に対して支払いが低いように感じる
  • 将来、動画編集者として会社を起こす、またはその職業に就くための修行としてやるのはアリかも
  • ただ、Youtuberの編集はカットと字幕挿入ばかりで大したスキルアップに繋がらないように感じる
  • 編集スキル重視のYoutuberと契約できるのは行幸かもしれない
  • お金重視であれば大手Youtuberの編集に携われると対価は良いかもしれないが競争率は高く、大抵の大手Youtuberは事務所側で編集するから望み薄だろう
  • 海外もピンキリだが、全体的に見て日本よりかは報酬が良いように見える
  • ただし、「私の動画編集にはこれだけの価値がある」などのアピールと、それに見合う技術得ているからこその報酬額だと海外の回答を見て感じた
  • したがって、日本でも海外でもバイト感覚で動画編集するなら別の仕事の方が効率いいし、スキルがほしいなら自分で何か作った方が早いだろう